2014年10月3日金曜日

Jumpdriveの弱体化とその意味

 3月末から忙しいのと、lowでWormが無双して手が付けられない状況に萎えてブログの更新を止めていたけれど、凄いのが来たので適当にメモ

 ちなみに半年間何をやっていたのかというと
・4月の半ばにRakapasが落ちてガレンテ領になる。これでサーカスが海賊化
・4~6月はリアルで多忙なため、あまり深くプレイせずに軽くソロでPvPをする程度
・7月、海賊故に戦う度にSSが減るものの、ソロPvPerとしてはアウトローになるわけにもいかず、SS管理に疲れて1人だけ義勇軍復帰
・RakapasにSPOSを立てて、altのCVでSTから物資を運搬してソロでひたすら義勇軍サイト占領に勤しむ。カルダリ義勇軍LPの価値が非常に高い(2400ISK/LPくらい)ためにTier1の獲得LP半減ペナルティーにも関わらず普通に儲かるしkillも普通に取れる(敵がFarmerだと思って油断して突っ込んで来る)
・8月頃からサーカスの義勇軍復帰を検討、みんな海賊に飽きた。というか、lowは収入源が無さ過ぎて個人の財布がヤバくなって来た。
・8月末にJFを手配しAescheeに土日で引っ越す計画を策定、ところが引っ越し直前の金曜日の夕方に突然Rakapasを含む一体にIncursionが到来
・愕然とするとともに、これはかねてから一度はやってみたかったlow-sec Incursionをやるチャンス!とばかりにIncursion NPCにGCされたゲートに軽トラを通してFaction品のWeb積んだLokiを調達、T2ロジのキャラと船も手配してRakapasに集める。
・数日は楽しいIncursion生活


・Incursionが終わると次の週末に引っ越し、但し行き先はPrismに変更。私の我が儘が通った。
・外人のフリートに混じったりしながらひたすら義勇軍の戦闘に明け暮れる日々←

とまあ、いろいろやっていました。楽しかったです。
この辺をブログに書かなかったのは
・SPOSで生活していることを書いて、某社が挨拶代わりにPOS武装ぶっ壊したりしに来たらやだなー
・Incursionやってることを書いて、某社が(ry
とか色々と事情があったから。まあ個人所有の安いPOSなんで折られても特に痛くはないのですが。WHとは違うのです。

さて、Jumpdriveの変更。
公式のDev-Blogはこちら
Long-Distance Travel Changes Inbound - EVE Community
http://community.eveonline.com/news/dev-blogs/long-distance-travel-changes-inbound/

帰宅していつものように/r/eveを見たら大炎上してて何事かと思ったらヤバいdevblogだった。内容としては半年以上も延々と議論されていたForce Projectionの問題に対するCCPの結論がどさっとまとめて載っている。
 Leucyさんが日本語訳をブログに書いているので、英語がダメな人は下のページを読みましょう。

EVE-J: 開発者ブログ : 長距離の移動に関する変更
http://eve-j.blogspot.jp/2014/10/Long-Distance-Travel-Changes-Inbound.html

内容としては
・キャピタル艦をジャンプドライブを使って移動するのが制限される
 キャピタル艦をジャンプドライブを使って複数リージョンを跨いで移動するのが難しくなりました。全てのキャピタル艦のジャンプ距離が5光年に制限されたことで、JFでの補給が大変なことになっていたり
ワロス
これはサーカスにとっても他人事ではなく、これまでJita-Rakapas、Jita-PrismはJFで1Jumpだったのが複数highのゲートをくぐって、一旦Okkamon辺りに中継サイノを炊かないと移動できなくなる。ダルい。

・キャピタル艦がlow nullのゲートを通れるように(なんとTitanまでゲートジャンプ可能に!)
 誰かThanatosソロローミングとかPhoenixソロとかやらないかな

・クローンの移動(復活地点の設定)がそのSTまでいかないと出来なくなったり
 これまではコプハンがあるSTと自分の出身学校のSTにはメディカルのあるSTもしくはアウトポストからどこからでも設定出来たので、遠隔地のコプハンのあるSTにクローンを移動して自爆。というシュールな移動方法が可能でした。個人的には嫌いなのでやりませんが。RUN5の件でFeythabolisの奥地まで移動した時も当時HBCのおかげでDelveやPeriod Basisが通れたのでStabberでhighから走って移動してた。Phoboe以降はCaladirusのcorpが新人をnullに連れ込むときには結構苦労するかもしれない。

 なんでこういう大胆な変更が来たか。説明するにはOdysseyアプデ以前に遡る必要があります。Odyssey以前にはCFCやPLがTechnetiumの出る月を独占して居ました。当時のT2製造の仕組みでは、ほとんどありとあらゆるものの製造にTechnetiumから作られる素材が必要であったため、常にTechnetiumには高い需要がありました。Technetiumの出る月は、lowsecにももちろんあったのですが、何故か、何故か、nullsecの北部に偏って存在していてそこを押さえたCFCとその他のTechnetium月を独占したPLなどの少数のグループがTechnetiumの生産を独占していました。EVEのTechnetiumのほぼすべてを支配した彼らはOTEC(Organization of Technetium Exporting Corporations)というカルテルを作り、Technetiumの販売(実際にはTechnetiumから作られるNanotransitor等の形でJitaに流していたらしいですが)価格を統制して不当に高い価格を維持し、莫大なISKを得ていました。この資金を背景にCFCとPLは他のアライアンスを圧倒する勢力を誇っていたわけです。
 ところがOdysseyアプデでCCPはこの構造を破壊しました。CCPは生産に必要な資材を根本から弄って、Technetiumの価値を下げ、EVE宇宙全体に遍く存在するR64月の価値を上げることで、CFCやPLのTechnetium月からの莫大な収入を絶ってしまいました。これに対してCFCとPL(とN3)はnullのシステムを月2billとかで貸し出す、システムのレンタルによる収入に活路を見出します。
 CFCは西部のTEST(とその仲間達)の領土を奪い、PLは東部のドローンリージョンに、N3は南部に、それぞれ巨大な領土を確保してレンターに貸し出すことで莫大な収入を確保し、その勢力を保ちました。これら少数のメンバーからなるPvPグループが広大なnullの領土を維持できたのは、ひとえに、TitanやPOSのJumpBridgeによるフリートの迅速な展開能力と、EVE宇宙のどこにでも瞬時に移動出来るArchonのおかげでした。南部で戦争してる最中に北の方のシステムでSBUを置かれたとしても、短時間に船とメンバーを長距離移動して対処できたわけです。
 この構造は、大規模な戦闘が発生してから他のアライアンスに援軍を要請しても、それが戦闘中に到着出来てしまう、ということからAsakaiやB-Rのような*超*大規模戦闘を産み出すのに一役買い、EVEに新しいプレイヤーを引き込むのに役立った、という良い点もありましたが、その一方で下手にキャピタル艦のフリートを戦闘に投入するとnullsecの全勢力が集結する超大規模な戦闘と、甚大な損害を発生させてしまう恐れがある、ということからnullのアライアンスに戦争を躊躇させる原因となり、nullsecを退屈なものにし、ひいてはEVEそのものをつまらなくさせてしまうという負の側面もありました。他にもあるけど割愛。
 そのため、1年ほど前からこのForce Projection(フリートを瞬時にEVE宇宙のどこにでも投入出来てしまうこと)の問題に関する議論が盛んに行われ、様々な解決策が提案されてきました。TitanのJumpBridgeを使うとフリートを飛ばし終えた後にTitanそのものも戦場にJumpしてしまうようにしてはどうか、とか根本的にJumpBridgeを無くしてしまえ、というような過激な主張が議論を呼ぶ一方で、MarlonaSkyというEVEの著名なプレイヤーがある論文を発表しました。IntyやらAHACよりもArchonの方が戦略的な移動速度が速いことに触れ、これがゲームデザインとして狂っていることを主張した上で、キャピタル艦のJumpDriveの利用に制限を設けることを提案しました。
 MarlonaSkyはキャラクターごとに"JumpDriveで移動可能な量"というRPGにおけるMP的なステータスを作り、JumpDriveを使う度にそれを減らし、一定量以下になったらJump不可、時間経過とともにその値が回復する。という制約を提案しました。今回のDev-Blogはだいたいこの提案に沿ったものになっています。まあ、ある意味、一介のプレイヤーのアイディアを採用したわけです。

 このようにしてJumpDriveの弱体化が発表されたわけですが、これからどうなるか。当面は裕福なアライアンスは各地の拠点にBSやCVなどをストックしておき、必要なときには「いざ鎌倉」とIntyでnullを駆け抜けて今まで通り巨大な領地を維持しようとするのではないかという予想からAscendancyインプラが売れたり。BlackfrogのようなJF輸送サービスが死ぬことでnull奥地での生活が難しくなり現地での生産が活発になるのではないかという予測もあれば、単純にnullから誰も居なくなってしまうのではないかという悲観的な声も。lowでThrasherを駆って毎夜ヒャッハーしている身には正直言って見当もつきません。
 個人的には溜め込んだAscendancyインプラのBPCが高値で売れると嬉しいなーとかwktkしているのですが。多分誰もが大量に溜め込んでいるのですぐにまた安くなると思う。もしくはあのホイールの価格が高騰してインプラの価格は上がれどBPCの価値は低いままとかになったりして。
 まあ何が起こっても私はlow以外に行く気はしませんが。lowであってもBlackRiseでキャピタルを使うとAmamakeからPLが出張して来てNyxの群れが蹂躙して去って行く、みたいなことが難しくなるわけで、キャピタル艦の出番が増えるかもしれません。期待。

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